私がやっていたビジネス経験の中で、MLM(ネットワークビジネス)があります。
その中で、いろんな批判や非難に苦しんだ経験があるのでこれをテーマにします。
目次
- ビジネスをやっているというだけで受ける批判
- どういうマインドで乗り越えたか
- ビジネス仲間からの批判
- どういう意図の批判なのかを見極める
- 自分の心を強く持つことは大事
ビジネスをやってるだけで受ける批判
まず、一番初めに受けた批判はMLMビジネスをやっているだけで人から敬遠されたり悪口を言われたりする批判。
最初に言っておくけれど、私はMLMビジネスを6年ほどかなり深くやった経験の上で語っています。
MLMビジネスをやるべきか、やらないべきかという意見は言ってません。
もちろんMLMビジネスが良いのか悪いのかの判断も。
なぜなら、それは仕組みや構造の問題というよりその人の人間関係やバックグラウンドや性格などいろんな要素によって違うからなのです。
私の周りには億万長者の大成功者もいれば、何年やっててもほとんど稼げない人もいてその両方をよく知っているから、一概に良し悪しは言えないのです。
それに当然ですが得意不得意や価値観の違いも大きいですからね。
前置きが長くなりましたが、まずこのビジネスをやってるだけで受ける批判というものがあります。
それは100%の人が必ず受けるもので、多くの場合はまず一番近い夫や親など家族からの批判です。
次に、誘った友人やまだ誘いもしてない友人などから。
なぜ批判を受けるのかというと、それはほとんどの人が知ってるようにMLMビジネスに対するイメージが悪すぎるから。
ネズミ講という言葉が必ず連想される。
宗教っぽいとか、洗脳されてるとか。
家族や友人は、そんなものに引っかかってハマってしまったんだと思って、自分たちも被害を被らないうちに早くやめさせようと非難するのです。
でも、当の本人はその製品や会社が素晴らしいものだ!これを知らないからわかってないのだ〜!と言わんばかりに一生懸命知人や家族から良さを説得しようとする。
かくいう私もそんな一人でした。
どういうマインドで批判を乗り越えたか
私自身、その会社の製品に惚れ込んでいたから周りになんと言われようとあまり気にしてなかったというのがあります。
親や夫にその製品を気に入ってもらえなかったことは悲しかったけど、構わず知人や友人、さらにはSNSやブログにまで公表してどんなに素晴らしいものかをアピールしていました。
家族からの批判に対しては、とにかく「家族からは反対されるものだ」ということを理解して、気にせず私が好きなんだから!を押し通していました。
そんな気持ちでどんどん他人に製品を紹介していくうちに、どんどんと報酬額は増えていきました。
そうなると、もしかしてこれは自分に向いているビジネスなのではないか?とさらにのめり込んでいきました。
同じMLM会社でビジネスをしている他のグループの人たちからも、かなり名が知れるような存在になっていきました。
そうなるとさらに自信が出てきて、理解してくれない家族にも強気になっていきました。
家族には私という存在が近すぎて、どんなに私の言葉で素晴らしさを伝えても響かないものなのだ。
しかしアカの他人からは素晴らしいと賞賛される。
毎日のようにSNSのフォロワーがどんどん増えていき、まるでちょっとしたインフルエンサーにでもなったような気分でした。
他にも家族だけは理解してくれないというすごい成功者の話も聞いていました。
だから私の場合も家族からは決して理解されないのだと割り切っていました。
今に見ていろ!私がもっと成功してお金持ちになったら手のひらを返したように変わるはずなんだから。と内心思っていました。
今から考えれば、私がそのビジネスをがむしゃらに頑張っていたモチベーションとはネガティブな感情からくるものでした。
私の心の奥底は、家族から理解されない悔しさと、認められたいという承認欲求の塊だったのです。
批判を乗り越えるというよりは、なんと言われようと自分が好きなものに文句を言われる筋合いはない!という態度でやってました。
家族としては、仕方ないという感じでした。
全く理解してくれない夫にもいちいち嫌味を言われ、事あるごとに口論になることもありました。
そして、だんだんと夫の心は私から離れていきました。
このことについては別記事で話そうと思います。
ビジネス仲間からの批判
私のグループは、500人規模ぐらいでした。
そのほとんどがその会社の製品を愛用して購入し続けるというカスタマーでした。
しかしそのカスタマー人数を増やしていくには一定の人数、一緒にカスタマーを増やしていくビジネスパートナーという存在が不可欠なのです。
そして、私には一緒に広げていくビジネスパートナー5名ほどがチーム内でビジネスを広げるというところにまで発展しました。
私の仕事は、そのビジネスパートナーたちをコーチングしてもっとスキルを上げてもらったり、チームの活動に参加させたり彼らも行動するように動かすことです。
私自身は過去にセールスの職歴があって、売ること自体はとても得意でした。
だからセールスのトレーニングも毎週したのですが、私のダウンラインの多くはなかなか行動できなかったりスキルが足りなかったりしたため、思うように発展しなかったのです。
そのうちの一人は、成功したいのになかなか人を紹介することができなかったので、次第に苛立ちを感じていったのだと思います。
だんだん、周りのせいにするようになったり、上から目線で人を批判したり周りへのコントロールも激しくなっていきました。
そして成功していく人たちへの嫉妬のせいか、どんどん意地悪で攻撃的になってきました。
それは私への態度にも現れるようになりました。
まるで重箱の隅をつつくように、私のごく小さなミスを目を皿のようにして見つけては指摘するようになりました。
私の意見や提案には全て批判的な意見で返し、不躾な頼みごともするようになりました。
私はおとなしく、そのダウンラインの言うことを否定せずに聞いていました。
不躾な頼みごとにも嫌な顔せずやってあげました。
私がおとなしく聞いてあげるだけなのをいいことに、ときどき私に対して八つ当たりのようにきつい言葉を浴びせることもありました。
今から考えると、こう言う行為のことを”マウントを取る”と言うのだなと思います。
どう言う意図の批判なのかを見極める
批判は全て悪いのではなく、建設的批判ということもあるのです。
それはクリティカルThinking。こう言う考え方も大切です。
もちろん私も完璧な訳はなく、私の言ってることが全て正しいわけではないですから。
時には批判的意見を言ってくれる人はありがたく、建設的に考えて話し合って少しでも良い方向に決めていかなければなりません。
そう言う批判であれば良いのです。
でも、一時的な感情をぶつけてきてるような批判は要注意です。
また、常に他人に対して「あの人はこうすべき」とジャッジしたり正論ばかり言ったりする場合です。
偉そうに傲慢な態度で批判してくるときは、意外とその人自身に嫉妬や劣等感などがあることが原因で、相手を批判したりマウントを取ってきたりする場合も多いのです。
私のような性格ですと、こんな場合でも相手に言わせっぱなしで、ただ吐き出させてあげようと優しく聞いてあげるばかりになってしまうのです。
こう言う人と接する場合は特に気をつけなければなりません。
相手の劣等感による歪んだ批判をおとなしく受け続けると心が病んでしまいます。
私は心が病む一歩手前でした。
いえ、もう病んでいたのかもしれません。
なぜなら、このような批判を数年間受け続けた結果、さらに敏感になり「出来るだけ人と接したくない」と言う状態になってしまったのです。
元々の性格は、むしろいろんな人とのコミュニケーションを楽しめるほどだったのに。
とはいえ他人の態度や気持ちを敏感に感じ過ぎてしまうと言う、HSP気質はもともとありました。
でも、そこまで人嫌いのように極端に避けるようになってしまうほどではなかったのです。
現に高度なコミュニケーション能力が必要なセールスだって、かなりよくできたほどだったのですから。
今は、セールスどころか人と関わる仕事もしたいとは思えなくなってしまいました。
人と関わる仕事をこれだけやってきたし、かなりすごい結果も出してきたというのに。
またできる自信も能力もあったはずなのに。
そのダウンラインからの理不尽な批判を受け続けたことで、いつの間にか心が病んでいってしまったのです。
自分の心を強く持つことは大事
人間は、たった一人の影響でかなり変わってしまうものです。
近くに悪影響を及ぼす人がいると危険です。
特にメンタル面はとてもセンシティブで、長い間気づかないでいることも多いと思います。
否定されたり、批判されたりすれば誰だって傷ついて自信をなくします。
せっかく良い面や素晴らしい能力を持っていても、たった一人からの心ない批判を受け続けるだけで、いつの間にか自信をなくして力が出なくなってしまうのです。
自分に自信を持つことができなくなったら何一つできなくなってしまいます。
だから、批判されても心を強く保つことがとても大事なのです。
とはいえ、批判や否定をされたらその瞬間に心を強く持ち直すことなんて難しいですよね。
誰だってしばらく自信をなくして何もできなくなってしまうと思います。
そんな時は、批判を受け続けると言う状態から逃れるのもとても大事です。
逃げるが勝ち(価値)です。
個人的に関係性のある人なのであれば、なるべく接触しないように環境を変えることも必要かもしれません。
多くの人に対して発信している人であれば批判をしてくる人は一定数いるので、それはどうしても避けられません。
その場合は、批判コメントなどを見てしまってもそんな人はおそらく大した行動はできない人でしょう。
わざわざ批判コメントをすることにエネルギーを費やしている人なんて、気にするほど立派な人間であるわけがありません。
完全に無視するなどの心構えが必要です。
それよりも喜んでくれたり感謝してくれたりする人の方が圧倒的に多いはずなのです。
そういう人たちのために発信をしているんだということを忘れないようにすることです。
自分に対して褒める気持ちになることも大事です。
本当は誰かに褒められるためにやってるのではない。
もちろん承認欲求もあるでしょうが、それだけだときつくなってきます。
自分自身に対して偉いね、よくやってると承認してあげることがおすすめです。
鏡を見て自分自身を素晴らしいと褒めるというのもやってみるといいです。
最初はバカみたいで恥ずかしいと思います。
でも、自分のことを愛して受け入れて褒めるということができると人生の幸福度がかなり変わります。
他に誰が褒めてくれなくても、自分自信が自分の素晴らしさを認めるということがとても大事だと思います。
他人に承認欲求を求めなくても良くなりますから。
そして他人からの心ない批判にも抵抗力がつきます。
何より、他人からの評価を(良いものも悪いものも)全て言葉通りに受け入れる必要なんてないのです。
他人から浴びせられた言葉で反応し過ぎてしまうと、心が安定できなくなってしまいます。
だから自分の心を強く持ち続けるには、他人からもらう言葉にあまり反応しないという訓練をすることをお勧めします。
それが批判に強くなる方法だと思います。
お勧めの本が2冊あります。